惑星:アラカルト

減衰はそんなに弱いとは限らない・2

減衰3つでも人生は派手め

自分のホロスコープに減衰惑星があると。
何となく、自分の運勢が良くない、って感じてしまう。

自分のキャラすらも。
何となく、自分が地味で目立たなくて弱い、って気もしてきてしまう。

でも。

実際は、必ずしもそうでもない。

例えば、こちらはKさんのホロスコープ。

減衰 月・火星・土星

土星・火星・月。
この3つが減衰しています。

でも。

派手めな人生送ってます。
キャラクターもけっして弱くない。

Kさんのキャラクターについては、こちらをご参考に。

減衰はそんなに弱いとは限らない・1減衰の多いホロスコープ 『減衰』は弱い、って言われてる。 だからやっぱり『減衰』ってイメージが良くない。 でも実際ってどんな感...

月アセンダントと例外則

今回は、Kさんの『減衰なのに弱くない』というカラクリ、これをざっくりと見てみたい。

Kさんは、出生時間は分かっていません。
ですから、月をアセンダントにして見てみます。

月をアセンダントにすると、こんな感じ。

土星は3室の支配星。
その土星は6室で減衰。

火星は6室の支配星。

この配置は、少しばかり不思議なカラクリが働きます。

それは、『パラシャラの例外則』です。
以下のような特徴があります。

1)3室・6室・8室の支配星が
  減衰している場合は
  (逆転して)成功へ導かれる

2)3室・6室・8室に
  減衰する惑星が在住する場合は
  (逆転して)成功へ導かれる

Kさんの場合。

土星は3室の支配星で減衰
これは、1)に該当します。

土星は6室に在住して減衰
2)に該当しています。

火星は6室の支配星で減衰
1)に該当しています。

こうしたカラクリが当てはまり、逆転してよい形になって現れています。

(パラシャラの例外則については、コチラをどうぞ)

減衰には例外則での逆転勝ちがある減衰の例外則の逆転性 減衰にはニーチャバンガ以外にも、成功に結び付く面白い法則性があります。 それは『例外則』・『パラシャラの例...

土星はこんな感じに

まずは土星。
実際には、次のような感じになります。

土星は6室に在住。
ですから、6室の示す『困難・努力』を経験する運勢(カルマ)が、Kさんにはある事が伺えます。

そして、それに対して。

土星の示す「粘り強さ・忍耐力」。
これが減衰によって弱まるのではなく、人に知られず黙々と(あるいは淡々と)実行する、といった傾向として出ています。

ですから。
困難な事にも黙々と耐えます。
そして、じっくりと取り組み粘り強く対処していく。

そしてその結果として。
成功を手に入れています。

火星はこんな感じに

次に火星。
実際には、以下のような感じになってます。

火星は6室の支配星。
それが幸運を示す9室に在住。

6室の支配星が減衰。
これによって、例外則のカラクリが働き、成功に結び付けてくれます。

火星の示す「積極性」。
これは人一倍あります。
バイタリティもあり元気です。

実際に仕事では、元気に活動していましたし、ビジネスも積極的に展開していました。

でも、ちょっと興味深い。

周りの人には「めっちゃ頑張ってる!」という印象よりも、スマートにサラッとこなしている、というように見えていたようです。

この辺りのギャップ感。
これ、減衰の特徴みたいなんだよね。

こうしたギャップ感があるとは言え。

例外則での減衰の逆転のカラクリから。
6室と火星の示す努力の結果として、成功を手に入れています。

ちなみに。
火星が9室の「幸運」のハウスに在住していた事も、成功を後押ししてくれています。

(次回は、減衰のキャンセルのカラクリも、見てみるつもりです)