トランジットを見る前に
現在運行中の水星。
これをトランジット水星と言います。
このトランジット水星の影響。
これは確かにあります。
逆行かどうかに関わらずね。
でも、その影響には個人差があります。
それについてはコチラをどうぞ。
その個人差というのは。
基本的に2つです。
「惑星の配置」と「ダシャ(運気)」
トランジット水星の影響を見る前に。
この2つをまず必ず見ます。
前回は惑星の配置について述べました。
今回は「ダシャ(運気)」について。
ざっくりと見てみます。
運気(ダシャ)での水星
トランジット水星。
この影響の個人差。
これを見る時のもうひとつの前提条件。
それが運気(ダシャ)です。
まずは運気を見るのに。
根幹のヴィムショッタリ・ダシャを使います。
第3運気まで水星ノータッチ
- 第1運気(マハーダシャ)
=水星ではない - 第2運気(アンタルダシャ)
=水星ではない - 第3運気(プラティ・アンタルダシャ)
=水星ではない
こうして運気に水星が絡まない場合。
トランジット水星の影響も、大きくは絡んできません。
とは言え。
第4運気(スークシュマ・ダシャ)。
第5運気(プラーナ・ダシャ)。
こうした運気も確かにあります。
だから、全くトランジット水星の影響が絡まない、とは言えません。
ま、そうした場合は。
すごく小さい形での絡み方。
そうした感じはあるかも、です。
ただ、こうした運気を使うには。
よほど出生時間が正確でないと使えない。
なので、基本は第3運気まで、としておきます
運気に水星が絡む場合
トランジット水星が影響する場合。
それは、運気に水星が絡む場合になります。
第3運気が水星の場合
第3運気(プラティアンタル・ダシャ)。
これが水星の時期の場合。
影響はあり得ます。
一番長い期間は金星/金星/水星期。
これが約6か月くらい。
一番短い期間が太陽/太陽/水星期。
これが約15日くらい。
同じプラティアンタル・ダシャでも、長さが全然違いますね・笑
こうした期間の間なら。
トランジット水星の影響を受ける可能性はあります。
第2運気が水星の場合
第2運気(アンタル・ダシャ)。
これが水星の時期の場合。
これも影響はあり得ます。
一番長い期間は金星/水星期。
これが2年10か月。
一番短い期間は太陽/水星期。
これが10か月間。
こうした期間の間は。
トランジット水星の影響はあり得ます。
第1運気が水星の場合
第1運気(マハー・ダシャ)。
これが水星の時期の場合。
これも影響はあります。
コチラは17年間。
こうした17年の期間の間には。
トランジット水星の影響はあり得ます。
基本の水星に問題がなければ
こうして運気に水星がある場合。
確かにトランジット水星の影響は、有り得ます。
ただし。
基本のホロスコープの水星。
この配置にさして問題がなければ。
トランジットの水星が、大きく影響することはそんなにありません。
基本の水星に問題があれば
基本のホロスコープの水星。
この配置に問題がある場合には。
トランジット水星の配置が悪い時。
その期間は少し注意が必要。
トランジット水星の配置が悪い時、ってのは、主軸は以下のような感じです。
- アセンダントから見て。
トランジット水星が
6室8室12室にある。 - アセンダントから見て。
トランジット水星が
出生図の6室8室12室の支配星と絡んでいる。
上記の条件が揃ったなら。
その場合は注意が必要になることもあります。
こうしたタイミングに。
トランジット水星が逆行していたら。
なんらかの悪影響は起こり得ると思われます。
簡単まとめとして
少し長くなりましたが。
こんな感じで。
トランジット水星の影響を見る前に。
もともとの水星の配置が良いかどうか。
これを確認します。
そののちに。
運気(ダシャ)で水星が絡むかどうか。
これを確認します。
その中で。
- もともとの水星の配置に問題がある。
- 運気(ダシャ)に水星が絡んでいる。
- トランジット水星の配置が
6室8室12室に絡んでいる。
こうした場合には。
トランジット水星が逆行すれば。
悪影響がある可能性が出てきます。
ただし。
トランジット惑星の木星・土星。
この影響が良い時になら。
そんなに問題にならない程度、での影響だと思います。