辻井伸行さん:ムーンチャート
こちらが、盲目のピアニスト辻井伸行さんのムーンチャートになります。
このムーンチャートから。
今回は1室から辻井伸行さんの特徴を見てみましょう。
1室:支配星の水星
自分自身を表す1室には、水星が在住しています。
水星は高揚。
水星は最も強い状態です。
同時にこの1室の水星。
水星は方角の強さを持ち、高揚プラスアルファで強くなっています。
加えて特殊なヨーガ。
『バドラヨーガ』を形成しています。
水星が定座以上の強さを持ち、
なおかつケーンドラにある時
『バドラ・ヨーガ』となります。
簡単に言えば、バドラ・ヨーガは水星の特徴が顕著になります。
こうしたものが最大限引き出されやすい配置になります。
辻井さんの場合には、手先の器用さ・神経の細やかさ・知性の高さ・素早い反射能力、等の意味が顕著に出ています。
ピアニストにとって、このバドラ・ヨーガはかなり重要な役割を果たしてくれます。
目の見えない辻井さんにとっては。
こうした水星の強さと特徴が最大限活用されているようです。
1室:火星・土星からの傷
月ラグナから見ると、1室への傷の深さも特徴です。
1室には火星がアスペクト。
1室には土星がアスペクト。
この配置は、肉体上の問題が出やすい配置です。
ここに支配星としての影響も重なります
8室支配星(火星)がアスペクト。
6室支配星(土星)がアスペクト。
これらの傷によって、辻井さんは生まれた時から、眼球が成長しない「小眼球症」と呼ばれる原因不明の障害を持っていました。
月は目を表します。
水星は神経を表します。
この二つにダメージが集中して、視神経に悪影響が起こり、目が見えない状態で生まれたようです。
1室:木星の保護と温かさ
傷だけではなく良い配置もあります。
それが9室の木星からのアスペクトです。
木星は最大吉星。
この木星が幸運を表す9室からアスペクトしています。
木星は『保護』を表します。
この木星が幸運の9室からの保護のおかげで、『体が動かない・寝たきり』とまでなっていない状態でいられるようです。
また。
木星は『おおらかさ・温かさ』も表します。
辻井さんは目が見えません。
ですが、その事に対しては悲観的な気持ちがありません。
これは木星のおおらかさ・温かさが、辻井さんの気持ちを表す月に影響して、とてもおおらかで温かい性質をもたらしています。
辻井さんの演奏を聞くと、どこかホッとするような温かい気持になるのは、こうした木星の影響があるのでしょうね。
ムーンチャートとその読み方について
『ムーンチャート』そのものに関しては、こちらの記事をどうぞ。
辻井伸行さんの仕事に関する特徴。
『音楽の仕事と収入』に関しては、こちらの記事をどうぞ。
辻井伸行さんの仕事に関する別の視点。
『水星と月の働きと演奏スタイル』に関しては、こちらの記事をどうぞ。