現実と本心のギャップ
ナヴァムシャには、D1に出ていない本心や、自分でも気づいていない隠された気持ちがよく出ます。
そうすると。
D1で示す現実と、ナヴァムシャが示す本心との間で、ギャップが生じてます。
建前と本音のギャップ、というヤツですね。
このギャップのために。
D1で示されている成功が現実には出ていない、という事が起きたりします。
約束されたほどの収入がないのは?
具体的にAさんのホロスコープを見てみましょう。

気持ちを表す月が11室。
10室(仕事)の支配星の月が獲得・願望・収入の11室に在住。
気持ちは自分の願望・収入など、何かを獲得しようという方向に向かっています。
これは、目標に向かって仕事を頑張る、という配置でもあります。基本的には、仕事での収入が期待できる配置です。
しかし実際には。
願望・やりたい事に向かっていません。
仕事は言うほど好きではありません。
収入もごく普通です。
これは一体なぜでしょうか?
では。
Aさんのナヴァムシャを見てみましょう。

気持ちを表す月は12室に在住。
12室は基本的には損失・出費のハウス。
空想・異国・日常と違う世界も表します。
なるほど。
12室は出費のハウスでもあります。
ですから、D1の収入とは真逆の方向。
稼いだとしても、出費で消えていく配置ですね。
ナヴァムシャの示す本心としては。
月が示す心・気持ちは、日常生活と違う世界(異国)に向かっていて、空想的になっているようです。
なるほど。
これでは仕事をしていても、心ここにあらず。きっと上の空で仕事をしているのでしょう。(それ自体は基本的に悪い事ではありません)
D1では確かに仕事関係で成功できる可能性が見られます。でも本心を表すナヴァムシャでは、心が現実の日常環境には向かっていません。
このギャップのために。
D1では本来なら日常の仕事で成功できるはずなのに、現実にはそうした成功に結び付いていないようです。
こんな感じで。
ナヴァムシャでは、本心や隠された気持ちが出ていて、現実とのギャップが見えたりします。