ナクシャトラ方式は惑星を使う
インド占星術には2つの鑑定方式がある。
1つはナクシャトラ方式。
1つはジャイミニ方式。
ナクシャトラ方式はとてもポピュラー。
月のナクシャトラから運勢のスタートの惑星と時期を割り出す。その惑星を始めとして、ダシャの流れの各惑星が示している内容を検討して運勢を見る。
これがナクシャトラ方式の鑑定パターン。
普段うちらが目にする見慣れたインド占星術の鑑定方式だね。
ナクシャトラ方式は、各惑星からホロスコープを見る、というのが特徴のひとつ。
月をアセンダントとして見る。
太陽をアセンダントとして見る。
ダシャの支配星をアセンダントとして見る。
それを各分割図でも同様に見る。
つまり基本に惑星がある。
運気(ダシャ)の流れも惑星で表示される。
太陽期。
月期。
火星期。
ラーフ期。
といったように。
これがナクシャトラ方式の特徴です。
ジャイミニ方式は星座を使う
ジャイミニ方式はまだまだマイナーな印象がある。
ま、そりゃそうだ。
インドですら埋もれていた方式らしいからね。
このジャイミニ方式、インドでも人によってかなり使い方が違っていて、とにかく錯綜していた。そんな中、ラオ先生が研究を重ねて掘り起こして使えるようになった、といういきさつがある。
ラオ先生、すごすぎ。
人間技じゃないやね。
このジャイミニ方式は、『星座を使ったダシャ・システム』、というのがその特徴の目玉のひとつ。
例えばちょうど今のホロスコープ。
これをジャイミニの『チャラ・ダシャ』で見るとどうなるのか。
乙女座期:8年間
天秤座期:4年間
蠍座期:1年間
射手座期:12年間
こんな感じで、各『星座』が時期を示し、各『星座』の流れが運気の流れを作り出します。
ダシャの見方ととしては、
乙女座期は乙女座をアセンダントとして。
天秤座期は天秤座をアセンダントとして。
蠍座期は蠍座をアセンダントとして。
こんな感じで、星座をアセンダントとしてホロスコープ全体を見る、という方法になります。
つまり基本に星座がある。
ダシャの流れも星座で表示される。
あとは各星座から惑星の配置を見る。
これがジャイミニ方式の特徴です。
運気の区切りは誕生日
もうひとつ嬉しい特徴があります。
それは『ダシャの区切れが誕生日』ということ。
先ほどのダシャをもう少し細かく見ると。
乙女座期:2020年1月29日~2028年1月29日
天秤座期:2028年1月29日~2032年1月29日
蠍座期:2032年1月29日~2033年1月29日
射手座期:2033年1月29日~2045年1月29日
という感じになります。
つまり。
ダシャの区切りが誕生日。
分かりやすい!
運気の変化の時期が憶えやすい!
そんな特徴がジャイミニ方式にはあります。
ある意味これが、ナクシャトラ方式との大きな違いかもしれない・笑