鑑定例/月アセンダント

4室土星と逆転する母親運・辻井伸行さん5

4室の土星と母親運

こちらがピアニストの辻井伸行さんのムーン・チャート。

実はこのムーン・チャートを見て。
私的に一番興味深いな、と思った点は『4室』です。

4室には土星が在住。
これがシンプルに出る場合。

母親が厳しい。
プレッシャーをかけてくる。
だから、母親が苦手。

そんな感じで出たりします。

でも辻井さんの場合。
まったく逆の働きになっています。

母親が辻井さんの目の代わりとなって。
とにかく一緒に行動していました。

それだけではなく。
一緒にいるときには、その時に見えている風景をどんどん伝えていきました。

これが目の見えない辻井さんの感性を、どんどんと育んでいくことになりました。

辻井さんがここまで活躍できた理由。
その大きな理由には、母親の全力のバックアップがあったから、という事は書籍などからも明らかになっています。

真逆の出かたをする理由

つまり。
土星の4室は同じであっても。

一方は母親が厳しい。
一方は母親が尽くしてくれる。

まさに真逆の働きをしています。

ここが実に興味深い。

さて。
なぜでしょうか?

これには2つの理由があります。

1つは土星の持つ逆転性の特徴。
もう1つは支配星(ディスポジター)の影響。

次に、それぞれを見てみましょう。

土星の持つ逆転性

土星には。
『悲しみ・苦労・忍耐・抑圧・プレッシャー』という意味があります。

同時に『奉仕』という意味もあります。

だから土星が4室にあると。
母親は何らかの悲しみと苦労を持ちやすい傾向があります。

でも。
母親がその土星の『悲しみ・苦労』を飲み込んでしまうと、逆転現象が起きます

土星は『奉仕』という方向にベクトルを変えて、とても良い働きをしてくるようになります。

辻井さんの4室の土星の場合。
母親は目の見えない子供を育てる、という悲しみ・苦労・プレッシャーに心が折れることなく、できるだけ肯定的に見つめる努力をしたそうです。

それによって。
その土星の悲しみと苦労のエネルギーを飲み込み、土星を『奉仕』というベクトルに見事に逆転させて、より肯定的になることになりました。

そののちに。
土星が4室から1室にアスペクトしていますから、1室である辻井さん本人に奉仕し続けることになりました。

こうした逆転性
これは、土星の持つとても重要な良い働きの一つです

4室の支配星:木星

もう1つ。
それは4室の支配星の働きです。

辻井さんの場合。
4室の支配星は木星になります。

そもそも木星自体が最大吉星。
その木星には『保護』という意味があります。

この木星の配置がさらに良い。
『幸運・導き手』の示す9室にあります。

これらによって。

母親はとても『保護的』な『導き手』としての役割を果たします。

さらに木星は。
9室から1室にアスペクトしています。

これが、『保護的な導き手』として、1室である辻井さん本人にそのエネルギーを降り注いでいます。

つまり。

この土星の逆転性。
木星の保護性。

この2つが重なることによって。
4室土星の意味合いが、普通の人が出やすい象意と全く真逆の方向で出ています。

実に興味深いです。