仕事とナヴァムシャ
ナヴァムシャ・チャート(D9)。
これはインド占星術に特有の分割図のひとつ。
このナヴァムシャは、数ある分割図の中で最もポピュラーなもの。
理由はいくつもあるんだけど。
結婚を見る時によく使われるから、ってのは大きい。
ま、やっぱり人にとっては、結婚ってのは人生の中での1大イベントだからね。
うん。
ポピュラーになるのもよく分かる。
逆に言えば。
そちらがポピュラーすぎて。
他のことが意外に目立ってない感がある。
ナヴァムシャはいろんなテーマで使える分割図、なんだけどね。
なので今回は。
ナヴァムシャで『仕事』のお話を。
出生図で読めない場合もある
デザイン関係を仕事にするS氏。
この方のホロスコープは興味深い。
デザインは金星の領域。
仕事は10室が一番分かりやすく出る。
その他では6室・2室なども仕事と絡むハウス。
となれば。
金星と10室・6室・2室はどこかが絡んでるだろう。
普通に考えれば。
そう思う。
ところが。
出生図(D1ホロスコープ)を見ても。
金星は10室と絡まない。
金星は10室支配星とも絡まない。
金星は6室と絡まない。
金星は6室支配星とも絡まない。
金星は2室と絡まない。
金星は2室支配星とも絡まない。
え?
どゆこと??
マジっすか???
って感じで。
見事なくらいに金星と仕事は絡まない。
パッと見では、どうやってもデザイン関係の仕事とは読めない。
そんなホロスコープの持ち主だ。
ナヴァムシャに現れる
ところが。
ナヴァムシャに目を転じてみると。
おお!
金星は10室に在住。
んもう、バッチリ出てますやん。
しかも金星は高揚。
一番強い状態にある。
デザインの仕事を強く後押ししてくれてます。
金星は5室支配星でもある。
5室は創作活動のハウス。
こちらも、デザインの仕事での創作活動をバックアップしてくれてます。
いやぁ。
ナヴァムシャ綺麗に出てる!
めっちゃシンプルに、デザイン関係の仕事がよく出ています。
こんな感じで。
『仕事』というテーマでも。
ナヴァムシャから綺麗に読み取れることもあります。
それだけじゃなくて。
出生ホロスコープに出てなくても。
ナヴァムシャが有効に働いて、現実になるって場合すらもあります。
今回のS氏は、ちょうどそんな例。
ナヴァムシャは裏方とは限らない。
本当のあなたの姿はナヴァムシャ、かもね。
私はそんな例をわりと見てる。