ナクシャトラ:アラカルト

西洋は太陽を手にインドは月を手にする

太陽への思い

西洋占星術とインド占星術の違い。
これは何かと面白い。

その違いのひとつに太陽への考え方の違いがある。

西洋占星術では太陽を大事にします。
太陽は吉星として扱われています。

西洋は緯度が高いからかなり寒い。
だから、太陽は熱を与え大地に恵みを与える吉星、として大事にされる。

なるほどです。

また太陽は自己主張を表します。
だから、西洋文明ではしっかりと自己主張することを良い事、と考える傾向が強い。

これもなるほどやね。

もちろん。
インド占星術でも太陽は重要な惑星。
だけど太陽は小凶とされている。

インドはかなり熱い地域が多い。
太陽は基本的に大事な惑星。だけど、場合によっては太陽は人も大地も焦がしてしまう。

だから小凶として扱われている。
ま、インドらしいリアルな話ではある。

月とナクシャトラ

太陽への発想とは逆に。
インド占星術では月をものすごく大事にする。

どれくらい大事にしているのか。

そのひとつ。
インドには月の星座と呼ばれる27星座があります。

これをナクシャトラと呼びます。
まずこの月の星座という存在があることで、月を大事にしている事が分かります。

そして、ナクシャトラの使い方。
これは複雑で多岐に分かれています。また実に精妙な使い方もあります。

ナクシャトラと暦

実際にナクシャトラが使われている例をひとつあげましょう。

それは暦です。

インドの暦はヒンドゥー暦。
こちらでは、4月や5月といったひと月の名前が、ナクシャトラにちなんだものになっています。

例えば。
4月を「チャイトラ」と呼びます。
「チャイトラ(Caitra)」の名前は『チットラ(Chitra)』というナクシャトラからきています。

5月は「ヴァイシャーカ」です。
「ヴァイシャーカ(Vaiśakha)」の名前は『ヴィシャーカー(Visakha)』というナクシャトラからきています。

6月は「ジャイシュタ」です。
「ジャイシュタ(Jyaiṣṭha)」の名前は『ジェーシュター(Jyeshta)』というナクシャトラからきています。

こんな感じで。
ナクシャトラが暦に使われています。

ナクシャトラがごく普通に日常にあることが分かり、大事にされていることが伺えますよね。