矛盾と統合と

自分を分かったようで分からないのは -2-

分かったようで分からないのは

占いや占星術の本を手にしたり。
ネットで検索して調べたりしたものの。

最後まで読んで振り返って考えてみると。

『分かったような、よく分かんないような・・・』

こんな印象を受けがちなんだけど。
それって、潜在意識と表層意識のギャップだったりする。

そんな話を前回にしました。

自分を分かったようで分からないのは -1-自分を理解しようとしても 「自分はどんな性格なんだろう?」 「自分にはどんな才能があるんだろう?」 「自分にはどんな隠されたものが...

今回はこれに対して、例題をあげつつ。
潜在意識と表層意識の特徴について、少し話してみたい。

月が4室にあれば

例えばなんだけど。
こんな月の配置があったとします。

月は4室に在住しています。

月が示すものは
『心・感情・興味・好む事』など。

4室は『家・くつろぐ事・家庭』などを示します。

ですからこの配置からは、

「家に興味を持つ」
「家でくつろぐ事が好き」
「家庭を作ることに興味がある」

といったような要素になり得ます。

月が7室にあれば

さて。
この人のナヴァムシャ(D9)がこうだったら。

月は7室に在住しています。

月が示すものは
『心・感情・興味・好む事』など。

7室は『人間関係・社会』などを示します。

ですからこの配置からは、

「人間関係・社会に心が向かう」
「人間関係に興味を持つ」
「人と接点を持つことを好む」
「社会との接点を大事にする」

といったような要素として現れてきます。

※注

ナヴァムシャの読み方は多岐に渡ります。
本来は色々と複合的に見たりします。

ですが、今回はごく単純に&シンプルに読んでます。

あれ、矛盾してる??

さて、と。

こんな風に言われたら。
あるいは、こんな風に書かれていたら。

ん?
あれ??

って、思ったりしません?

「家でくつろぐのが好き」
「人と接するが好き」

この2つの要素。
これって、ちょっと矛盾してますよね。

家でくつろぐのが好きな場合。
基本的に人と接することを避けがちです。

時として、人と接したがらなかったりもします。

逆に人と接することが好きな場合。
家で一人でいる事を避けがちです。

人によっては、家にあまり帰りたがらなかったりもします。

潜在意識は矛盾が平気

でも。
気持ちの中では。

「家でくつろぐのが好き」
「人と接するが好き」

そういう記述があったとしても。

『どっちも分かる気がする』って。
『どっちもあるんだよなぁ』って。

そう思ったり、しますよね。

こうした気持ち的・感情的なもの。
これが潜在意識的なものになります。

この潜在意識の中では
こうした矛盾があっても
別に不思議に思いません。

「そうそう」
「そうなんだよね」
「分かる、分かる」

って。

むしろ、納得したり・笑

こういうのって。
潜在意識の特徴のひとつです。

表層意識は矛盾が苦手

んで。
きちんと考えようとすると。
あるいは、まとめようとすると。

意識が表層意識にバトンタッチします。

思考は表層意識が司ります。

だから思考しようとする段階で。
潜在意識から表層意識に切り替わります。

(そうじゃない人もいますが、少数派です)

表層意識・思考に切り替わると。
矛盾しているものが理解不能になります。

とたんに、よく分からなくなってしまいます。

表層意識の思考の次元では
『論理的な矛盾』を処理できません。

表層意識には、そういう特徴があります。

確かに非常に賢い人の場合。
論理的に処理できたりします。
その場合には矛盾は消えます。

数学者・哲学者みたいな人ね。

しかし、ま、普通の人には、そりゃ難しい。

だって、ねぇ。
『矛盾』という単語が存在するくらいなんで。
普通の人には矛盾がいっぱい、ってことです・笑

ちょっと、話がそれましたけど。

自分で考えようとして。
思考を使う段階になると。

矛盾した要素があると。
全体として統合できなくなるんだよね。

だから、よく分からなくなってしまう。

これ、表層意識の特徴のひとつです。

感情次元(潜在意識)的には。
「分かる、分かる」って思うのにね・笑

そう。
これがね。

潜在意識の特徴。
表層意識の特徴。

だったりするワケです。